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体外衝撃結石破砕療法    (希望により無痛治療も始めました。)
体外衝撃波結石破砕療法とは

体外衝撃波結石破砕療法(ESWL)は、体にメスを当てずに、体の外から特殊な音波を結石に当てて、細かく砕いて体の外に排出させる治療法です。結石の状態によって治療の方法及び治療期間は違いますが、原則として日帰りでの治療が可能で、治療時間自体は約1時間ほどです。また手術傷もありませんので、当日から一般生活が可能です。体外衝撃波破砕治療は、腎、尿管結石、胆石症、総胆管結石に対して、健康保険での支払いが認められています。

体外衝撃波破砕装置のしくみ

体外より衝撃波を電極スパーク・圧電素子(ピエゾ)・電磁コイルなどから発生させ、結石に集束する事により、生体と音響インピーダンスの異なる結石を圧縮力と引張力によって破壊する治療です。従来の治療に比べて、無麻酔で簡便に治療が可能となりました。破砕機器は進歩し、破砕効果も向上しています。

体外衝撃波破砕装置の歴史

1980年2月、旧西ドイツ・ミュンヘンの Ldwig Maximilians Universitateと ドルニエ社の共同開発により臨床応用が開始され、1983年10月に市販されました。我が国では、1988年に導入され当初国内治験が61施設で開始され、福岡記念病院もその1施設でした。1988年4月に医療保険の適応となり、当院では1300例以上の治療経験を持ち日本でも有数の実績を誇っています。

結石治療におけるESWLの位置づけ

まず結石の位置・サイズ・全身状態の確認後に治療方針の決定を行います。体への負担が少ない方法から治療法を列挙すると次の様になります。
1.自然排石促進:飲水、点滴投与、内服治療
2.ESWL
3.内視鏡手術:経皮的、形尿道的尿路結石破砕術
4.開腹手術

ドルニエ社製リソトリプターU−50EMSE220
本装置はエックス線透視画像と超音波画像の両方式で焦点合わせが行える、いわゆる第3世代の機械で、当院では1998年3月に先代機種のMPL9000より機種変更し治療を行っています。電磁誘導方式(EMSE220)を採用し、痛みが少なく、強い破砕力を持っています。
 

このうち自然排石については、結石の位置・形態・尿管内腔の個人差などにより経過を随時追っていく必要もありますし、突然、痛みや発熱をする事もありますので、体外衝撃波治療をおすすめしたい処です。

対象疾患

1.腎、尿管結石
2.胆石症
3.総胆管結石

尿路結石症
尿路結石症とは

尿路(尿が体内で作られ体外に排出されるまでの道筋)『腎→尿管→膀胱→尿道』に結石が存在する状態です。結石が存在する部位によって、腎結石・尿管結石・膀胱結石・尿道結石に分けられます。

症状は

・疝痛発作(突然出現する左右差のある腰痛下腹部痛)
・尿管の攣縮(麻痺して宿んだ状態。腎盂・腎被膜の拡張が体性神経への関連痛を引き起こす。)
・吐き気・悪心嘔吐(体性神経刺激が脊髄レベルで自律神経に作用し腸管の麻痺を起こし消化管症状を引き起こす。)
・血尿 などです。

結石はどのようにして出来るのか

尿中に存在する結石構成成分(カルシウム・シュウ酸・燐酸・マグネシウム・アンモニア・シスチン・キサンチン・炭酸・蛋白など)が、過剰に産生されたり、促進因子(内分泌、代謝異常・食事による過剰摂取・消化管の異常吸収・尿流停滞(尿路奇形・長期臥床など)・尿量の減少・結石を誘発する薬剤の服用・尿路感染症など)が作用して結晶核を形成します。結晶核は成長し、集合、癒合してサイズを増大しながら固化して結石となります。

胆石症

胆石症に対する治療の原則は、胆嚢摘出術であり、近年では、腹腔鏡下胆嚢摘出術が最も標準的な治療として認められています。しかし、手術を避けなければならないような条件があれば、体外衝撃波破砕治療が適応と考えられます。

特に単数で、石灰化が認められない胆石に対してが有効で、一回のみの治療で結石が消失することもあり、腹腔鏡下胆嚢摘出術より手軽な場合もあります。もちろん、石灰化のある胆石や、複数個の結石に対しては、数回の破砕治療が必要ですし、胆嚢の状態によっては胆石消失が得られない事もあります。

当院では、平成元年1月より胆石破砕治療を開始しており、胆石破砕治療の成績は、全胆石に対して77%の消失率を得ています。